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Year After Year / Across All We Know

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[tracklist]
1. All Slides
2. D.D.IC
3. Season
4. Umi Ni(the sea)
5. Water

[official information]
バンド結成の翌年にりんご音楽祭2023に出演、2025年には京都大学熊野寮祭の「京都学生狂奏祭」に出演し、スポットクーラー1台という環境下で、生死をかけた地下音楽室演奏を遂行するなど、着実に土壌を築きつつあるYear After Yearが1st e.pの”Across All We Know”をリリースする。
ジャンルとしてはUK・USインディから影響を受けたオルタナティブロックを演奏するYear After Yearの音楽の根幹は、自然や生活から溢れ出たものたちを拾い上げ、記録しているところにある。
作詞作曲を担当するHikariは、音楽理論を知らない。小学校からピアノを始めたが思春期を迎えた頃のピアノ発表会では流行りのJ-POPばかり披露していた。この文章を書きながら、なんでそんなことをしたのか涙が出そうになる。クラシックを学べば良かった。ただそこも諸行無常なのである。音楽理論を学んでいればこんな音楽をつくれなかったかもしれない。わたしたちがその音を聴いて癒しを感じる森の木々や海は音楽理論を知らないだろう。

同作のタイトルは直訳すると「私たちが知っているものを横切って」である。喜怒哀楽が曲の中に入っておりコロナ禍ごろから制作をはじめた音楽の軌跡が閉じ込められている。しかし、この閉じ込めるという作業はあくまでも課程の話であり、聴き手の感じ方やライブを通じて閉じ込めたものが変化していくことになんの抵抗もない。そんな変化を求めていく意志の表れである。

M1”All Slides”はHikariがYear After Yearのプロジェクトを始めた初期に作った曲であり、2020年ごろに原型ができた。つまりコロナ禍である。なにがどうなるかわからない社会情勢の中でも、今まで積み重ねてきたものに自信を持ちいつか状況が変わることを願ったことや外に出れない状況の中、宇宙に対する憧れを体現した。M2”D.D.IC”はカナダでの留学を通じて見てきた世界を体現。M3”Season”は幼い頃から感じている事象を歌う。街の音がすべて集約されたような風が吹く瞬間があってそれが心地よく、季節を感じたり、言葉にできない哀愁を感じる瞬間を納めた。M4”Umi Ni(the sea)”は三重県の海に行った際に、あまりにも自然への畏怖を感じ、その力を借りながら生きていかないといけないと感じた時に浮かび上がった曲。M5”Water”はHikariの母親がこの世から去った出来事を永遠に残しておこうと記録した曲。生命力を感じられる2本のギターの絡みのイントロとフック部分、”Tomorrow, I will give Water a Flower even if I die ”には「例え、この世から居なくなってしまっても明日、花に水やりをする」=自分の何かしらは世に残っていて欲しいという思いを込めた。

アートワークは、Year After Yearの活動の中で、断片的に頭の中で思い出される景色を描いた。丸みが印象的なこの絵は、人と人が出会い、すれ違うこともあれば、これから時間をかけて重なっていくことを表している。
 
このリリースはまだわたしたちのことを知らない人たちやまだ見ぬ景色に出会うための口火になるだろう。

[profile]
2022年冬、結成。
Gt.Vo Hikari / Gt.Vo Patrizia / Ba. Taiyo / Dr. Leoto(Support) / Our Songs have Seasons, our Seasons have Songs. /りんご音楽祭2023、MINAMI WHEEL2024、京都学生狂奏祭など各地で音を鳴らす。主催フェス"SHIRUKA SHIRANUKA Fes”.を毎夏開催中。

発売日 2025.11.5

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